お子さんが夜間急に熱を出したりすると、不安になられると思います。
ただ発熱とは、ウイルスや細菌などの病原体が体に侵入したことに対する生理的な反応です。なので、お子さんがぐったりしていることなく、水分も取れているようなら、解熱剤で無理に下げる必要はありません。
あわてず、お子さんの様子を観察して対応しましょう。
小児科
Pediatrics
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お子さんが夜間急に熱を出したりすると、不安になられると思います。
ただ発熱とは、ウイルスや細菌などの病原体が体に侵入したことに対する生理的な反応です。なので、お子さんがぐったりしていることなく、水分も取れているようなら、解熱剤で無理に下げる必要はありません。
あわてず、お子さんの様子を観察して対応しましょう。
解熱剤は病気を治すお薬ではなく、一時的に熱を少し下げるお薬です。
熱が高くても、食欲があり機嫌がよければ、水分を取らせて安静にして経過をみましょう。
咳は、ウイルスや細菌などを体から出そうとする反応なので、きついお薬で止めるのはお勧めしません。しかし、せき込んで吐いてしまうぐらいや、夜咳で寝れないなど、症状がきつい場合は、咳を和らげるお薬を処方します。
気管支拡張剤のテープはゼイゼイの咳には効果がありますが、咳止めではありません。診察の上、症状に合わせて、お薬について説明し処方させていただきます。
鼻水が前にダラダラでているのは、気になる症状のひとつだと思いますが、鼻水もきついお薬で止めてしまうと、鼻をかめない乳幼児ではのどの方に流れてしまい、これを出そうとして咳込んでしまいます。
黄色い鼻水は免疫によりやっつけられたウイルスや細菌の残骸がでてきているので、風邪症状の数日間は様子をみましょう。何日も続く場合は、中耳炎の合併や副鼻腔炎なども考慮し、抗生剤の処方が必要な場合もあります。
サラサラで透明の水っぽい鼻水はアレルギー性鼻炎が考えられますので、抗ヒスタミン剤を処方します。
嘔吐や下痢といった胃腸炎症状では、脱水症状のサインを見流さないようしましょう。(下記こんな症状に注意しましょうを参考にしてください)
脱水症の初期治療は、経口補水液(ORS)を口から飲ませて水分補給することです。ORSには嘔吐や下痢によって失われた水分と塩分が含まれており、少ししょっぱいため苦手なお子さんもいますが、根気よく少量ずつ与えましょう。
はじめは、ティースプーン1杯(5ml)程度を5分ごとに飲ませ、嘔吐が収まってくれば飲ませる間隔と量を少しずつ増やしていきましょう。
のどの痛みを訴えるときは、細菌やウイルスの感染が原因で、のどに炎症が起こっていることが考えられます。
溶連菌という細菌がのどに感染することにより、のどの痛み、発熱、舌のブツブツ、体の発疹、嘔吐などの症状がみられます。
溶連菌に効く抗菌剤を処方します。抗菌剤の種類により日数は異なりますが、指示された日数をしっかり飲まないと、腎炎やリウマチ熱などの合併症を起こすことがあります。
手のひら、足の裏、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。おしりやひざにできることもあります。口の中が痛くて食欲が落ちることがあります。治ってから爪が割れることもあります。原因のウイルスがいくつもあるので、かかったことがあるお子さんでも何回もかかることがあります。
原因のウイルスに効く薬はありません。口の中が痛いので食欲がない場合は、冷たくてのど越しのよいもの(とうふ、やわらかくしたうどん、ゼリーなど)をあげましょう。
38-40℃の高熱が2~3日続き、のどの奥に水泡ができて痛いので、食欲がなくなります。
手足口病と同様に、のど越しのよいものをあげましょう。
小さなお子さんが、「おなかがいたい」とうまく伝えるのは難しいことです。
ぐずったり、いつもと違う様子があり、嘔吐や下痢などを伴う場合は受診してください。
腸が腸の中に入り込んで、重なり合った状態になる病気です。
「腹痛(不機嫌に泣く)」「繰り返し吐く」「いちごジャムのような血便」が3つの主な症状ですが、すべてがそろわないことも多いです。エコーでの診断になります。
時間がたち過ぎているときは、手術になることもあります。
「お腹の右下あたりが痛くなる」というのが有名ですが、当初はおへその周りから痛くなり、徐々に右下腹部に痛みが移動するというのが特徴的です。
発熱を伴うことも多く、下痢や嘔吐などの胃腸炎症状を伴うこともあります。
腹部エコーやCTで、虫垂が腫れているかどうかを検査する必要があります。
手術で腫れた虫垂を切除したり、抗生剤の点滴で治療する場合もあります。